日立製作所がABBの送配電事業会社の株式80.1%を約7140億円で取得し、世界首位の送配電事業を展開することを発表した。新会社発足から4年目以降に完全子会社化する予定で、再生可能エネルギー市場の拡大や新興国での電力網の整備に伴い、需要が高まると予想されている。ABBは全社の事業構造見直しの中で、産業用ロボットなどに経営資源を投入する方針で、すでに発電事業を売却した。M&Aアドバイザーとしては、日立のグローバル展開を加速させる重要な一手となると考えられる。